
近年、自らの人生の終わりに向き合う「終活」という言葉が注目を集めています。
医療技術の進歩とともに平均余命が伸びてくる一方、ケアサービスのお世話になる期間も増えました。
そのため、元気なうちに自らの周りのことを清算しておくことが必要になりました。
本記事では60代から身辺整理をしておかないと何が起こるかということを4つご紹介します。
早めの身辺整理が必要な理由
処理に費用がかかるものがある
一軒家で暮らしている場合、長年に渡ってため込んだ家財が多く眠っています。
それらは処理に費用がかかるうえ、同居していない家族には価値が判断できないこともしばしばあります。
不必要なものは早めに見切りをつけてご自身で処理することで、家族の負担を和らげることができます。
物質的な処理はすぐに着手できるので、週末などを利用して少しずつものを片つけていきましょう。
家族の精神的負担になる
もし身辺整理を適切に終えておかないと、残された家財の数々をみて家族が大きな精神的負担を感じてしまいます。
家財の搬出でノイローゼになってしまう事例や、遺産相続でトラブルが起きることも少なくはありません。
家族の不安を解消するためにも身辺整理をしておくことが大切です。
そうすることで穏やかに余生を過ごすことができます。
円滑な遺産相続ができなくなる
死後の問題として遺産相続が挙げられます。
ご本人の意向が示されていないと、一般的な分配ルールに則った遺産相続になるため、不平等感を覚える親類もいるかもしれません。
そこで早めに遺産相続について考え、家族に話をしておくことが必要です。
また、専門家に相談しながら遺書を準備しておくことで、改めて意向の確認をすることができます。
家族が集まるタイミングを見計らって、早めに話をしておきましょう。
人間関係で煩わされることがある
人付き合いの整理も重要な身辺整理の1つです。
特に、貯金を十分にしてこなかった人は退職後に貧困に陥る可能性があります。
そのような友人からお金の貸し借りを依頼されると、思いがけぬ悪影響を受けることもあります。
健全な人間関係だけを維持し、良い影響を与えあえる人たちとの関係を築きましょう。
上記の点を踏まえて、ご自身が取るべき行動を洗い出してみましょう。
より良い人生を歩むためには準備が最も大切です。